シダーウッドと四十雀

何日か前の朝、最寄駅へ向かういつもの川沿いを歩いていると、道の端でポツンと小鳥が亡くなっていました。

その道はレンガっぽいタイル調で、なんだか生き物が亡くなるには場違いな質感で、その小鳥もいかにも所在なさげに見えたので、居た堪れずハンカチで包んで持ち去りました。

そんなこと、したことありませんが。初めてしましたが。
そもそも、小鳥が亡くなっているところに遭遇したことが。。ない。

ふわふわの白い毛が、冷たい風にそよぐ様が。。やっぱりここにいてはダメだー!と私に思わせたのでした。

見ると左の胸に小さな傷がありました。
まだ硬直もしておらず、持ち上げると首がくてんとなります。そして本当に小さくてとても軽い。

私よりはるかに鳥に詳しい友人に、その小鳥の写真を送って名を尋ねました。

四十雀(シジュウカラ)という鳥でした。

名の知れた鳥なのに、目の前に現れると一致しないものなのですね。

このお店を始めてから、さまざまな鳥を見かけるようになり、名前を知りました。
多分、お店の高さが鳥目線に近いのだろうなと思うのです。
結構、窓のスレスレをオナガが飛んでいくのです。バルコニーの手すりで休んでいく鳥もいます。

そんな日々を送っている私には、他人事(他鳥事?)ではなかったのだと思います。。

四十雀は、同じくいつもの通り道に生えているヒマラヤ杉(この写真の木がそれです)の根元に埋めてあげました。
保護樹木に指定されているので、いたずらに掘り返されたりしないだろうと思ったのと、その辺りでは一番くらいに高い木なのです。本当に立派な。

埋めるためにシャベルで土を掘った時に、やはり土は掘った方がいい香りがするなぁと、改めて感じました。
ヒマラヤ杉は精油ではヒマラヤンシダーと呼ばれ、シダーウッドアトラス(マツ科)に近い品種です。

シダーウッドは、品種で香りの出方が結構変わります。と私は思います。
私は別名エンピツビャクシンと呼ばれる、シダーウッドバージニア(ヒノキ科)が好みなのですが、時折アトラス種の甘い感じに包まれたくなることもあります。
バージニアは本当にエンピツの芯のような、アトラスよりはライトなドライ感があり清々しい香りです。

以前書いたミルラに続き、シダーウッドも古代エジプトでミイラ作りに使われていた香料の一つです。
さらに木そのものは棺にも利用されていました。
寺院の薫香として、瞑想や儀式にも古くから使われており、心を鎮め、呼吸を深くしてくれるようなイメージがあります。

中医アロマ的には「腎の精油」で、平〜温性。気を補い、体内の水分バランスを整えてくれる働きがあるとされています。

この樹の香に包まれながら、安らかに眠ってくれたらいいなと思います。