7月7日にオープンしてから、Googleマップに掲載しただけで、SNSも何もできていない状態で今日まで来てしまいました。イスクラ薬局六本木店の時からお付き合いのあるお客様だけでなく、検索して初めて来てくださったお客様もいらっしゃり、ご来店くださった皆様、本当にありがとうございます。
そして、訪れてくれたのは人間だけではありませんでした。
そうです。写真の玉虫です。本当に美しいです。お腹の方まで玉虫色です。
夜、生きたままお店のバルコニーまで飛んできて、次の日の朝に息耐えていました。
せっかくなので、アクリルキューブにして保管しようかと考えています。
玉虫は成虫になるまで3年ほどかかり、成虫になってからの寿命は1〜2ヶ月ほどです。蛍や蝉もそうですが、夏の虫たちの命は、なんとも儚いですね。
しかしまさか、こんな都会のど真ん中で玉虫に出会えるとは思わず、いったいどこからやってきたのだろうと日々観察してみたところ、、、見つけました。
相談席から見える、愛育クリニックの大きな樹々は、私がここでお店を開こうと思えた理由の一つです。
日々眺めているとその樹々は様々な生き物たちの憩いの場になっているらしいことがわかりました。
初めに気がついたのは蝶々です。青アゲハだと思うのですが、美しい青い蝶が2匹樹々の窪みでよく遊んでいます。私はここを蝶々スポットと名付けました。
そしてある日、この樹々の周りを宝石のようなキラキラと光る物体が2つ、仲良く飛んでいるのを見かけました。玉虫でした。玉虫が飛んでいる様子はちょっとしたファンタジーです。夏の強い光をよく反射して、やっぱり一番美しく見える季節なのだろうなぁとぼんやり眺めておりました。
この夏は蝉もたくさん飛んでいましたし、彼らはバルコニーにやってきて網戸に張り付いていたこともありました。鳴かれるとちょっと迷惑ですが。。
蝉の抜け殻は蝉退(センタイ)という生薬です。今年は綺麗な蝉退を拾いましたので、店内の生薬見本に加えさせて頂きました(苦手な方はごめんなさい)。
生薬として用いられるのは「スジアカクマゼミ」という蝉の幼虫の抜け殻です。この抜け殻、空蝉(うつせみ)という表現もありますが、これは晩夏の季語にもなっています。
蝉退(センタイ)
辛涼解表薬/帰経:肺・肝/寒性/鹹(かん)
風邪などの発熱、悪寒に解熱薬として用いる他、蕁麻疹などの皮膚掻痒症に、かゆみ止め的な働きがあると
されています。
皮ですからね。部位としても体表の一番表の病態に対応するものになるのですね。鎮痙薬としても用いられ
ます。
今日は台風一過で気温も下がり、ようやく秋の訪れを感じさせるようになってきましたね。
秋にはどんな来訪者があるか、楽しみです。