十三夜と血糖値スパイク

皆様こんにちは!
何やら不穏なタイトルをつけてしまったなぁと思ったのですが、理由を説明します。

十三夜は十五夜を見逃した方のために、日本独自のお月見として、少し欠けた月を眺めるのが十三夜。
今年は10月27日なのでこれからみられます!

というお話と、

血糖値スパイクは聞いたことある方、多いかもしれませんが、甘いものとカフェインの話を、今しておかないと!と思ったからなのです。

秋は自律神経が乱れる季節ですし、日照時間が短くなるため、気分的にも落ち込む方が増えます。
この気分の落ち込みは血糖値に左右されることも多いのです。
また、睡眠の質が落ちやすくなるのも秋。というか、夏の暑さで消耗した方はそのツケが回ってきやすいのです。
さらに、一年の中で一番髪の毛が抜ける、抜け毛の季節でもあります。

個人的には秋は大好きです。
山の澄んだ空気が、下界にまで降りてきてくれたような、スッキリとして少しひんやりとする空気で、澄んだ心持ちになれるからです。
東北出身だからかもしれませんが。。

と、いうことで、今回は以下の内容でお届けいたします。

・日本の七十二候でみる「今ここ」〜十三夜を愛でる〜
・血糖値(グルコース)スパイクにご注意を
・この時期のお助け漢方薬

日本の七十二候でみる「今ここ」〜十三夜を愛でる〜

【霜降 – そうこう- 】初旬・霜初めて降る 10/23〜/27頃

中国では中秋節という、唐の時代から続く習わしがあります。
旧暦8/15(今年は9/29)つまり日本の十五夜が中秋節です。古くは商の時代、月を祀る風俗から始まったと言われています。団欒説とも言われ、この時期は実家に帰り、家族で円卓を囲みながら食事をすることが幸福を運んでくると考えられています。

日本では、平安時代にこの中国の中秋節が伝わって貴族たちの間で広まり、その後農民たちが行っている作物の収穫祭と結びついていきます。そうして、豊かな実りの象徴として十五夜を鑑賞し、お供え物をして感謝や祈りを捧げる習わしとなっていきました。

さて、ここからは日本独自の文化になりますが、十五夜と同じくらい大切にされているのが十三夜です。
十五夜を祀る習慣は中国をはじめ、台湾、韓国、ベトナムでも見られますが、この十三夜は日本だけのもの。始まりについては諸説ありますが、後醍醐天皇のお月見説が主流のようです。

十三夜が生まれた背景には、十五夜の時期の日本の気候にあるようで、この時期に多い台風などの影響により十五夜を望めない事が多く、「中秋の名月、10年に9年は見えず」ということばがあるくらいです。10月に入ってからのほうが晴れて、月を望める確率が高いため、「十三夜に曇りなし」といわれ、日本ではこの2つの月を片方しか見ないことを「片見月」といい縁起が悪いとされました。

今年の十三夜は10/27。まんまるの完璧な十五夜の月と、少し欠けていて不完全だけれど、そこに赴きを見出した日本独特の美意識がある十三夜。今年は、どちらの月も楽しめるとよいですね。

血糖値(グルコース)スパイクにご注意を

なんとも美味しそうなワッフルとコーヒーのセット。奥にはハムかベーコンのようなものも見えます。理想的な朝食と思う方もいらっしゃるかもしれません。旅行先や休日など、ごくたまには良いでしょう。しかし。。。
食欲の秋とも言われる今だからこそ、お話ししておきたいことがあります。
それが、血糖値スパイクのお話し。耳が痛いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっとお付き合いください。

血糖値とは
血糖値は、ブドウ糖(グルコース)の血中濃度を指します。
ブドウ糖は体内に取り込まれると、血中でその濃度を変化させます。このブドウ糖の血中濃度の変化(血糖値の変動)は、以下のようなメカニズムになっています。

米やパンなどの穀物に多く含まれる炭水化物(糖質)を食べると、まず口の中で細かく嚙み砕かれながら唾液で分解されます。次に食道・胃を通り、最終的に小腸でブドウ糖に分解、吸収され、血液中に取り込まれます。その結果、血中のブドウ糖濃度が上がります(血糖値の上昇)。

血中のブドウ糖濃度が上がると、膵臓(すいぞう)でインスリンというホルモンが作られ、血管内に分泌されます。インスリンは血液中のブドウ糖を取り込むよう細胞に働きかけます。インスリンの働きを受けて、最初に肝臓でブドウ糖が蓄えられ、残りが筋肉や脂肪などに取り込まれます。これによって血中のブドウ糖濃度が下がります(血糖値の低下)。
——出典:済生会HPより

出典:済生会HPより

このようにして、血糖値はコントロールされています。
しかし、インスリンの分泌が少なかったり、働きが悪かったりすると、血糖値が下がらない状態が続き、この慢性化が糖尿病です。

糖尿病とまではいかなくても、日々の食事の内容によって引き起こされている血糖値の乱高下によって、自律神経が乱され、慢性的なだるさや抑鬱状態、イライラを抱える方が多く、それにもかかわらず、それを解消するためにまた、甘いものやカフェインに依存してしまっている方が多いという現状があります。
それが、血糖値(グルコース)スパイクです。

下記の図をご覧ください。

出典:大塚製薬HPより

朝食を抜きがちな皆様。
お腹が空いてないのに無理に食べる必要はありません。
が、しかし、菓子パンやチョコのようなもので軽く済ませる方、さらにそこにカフェイン(コーヒー)を加える方、レッドカードです。
または、甘いコーヒーだけを飲むという方も、レッドカード
イエローカードの意味がない。。

なぜ、甘いものが食べたくなるのでしょうか?

それは、甘いものが脳内でドーパミンを増加させるから。
つまり、多幸感や快楽を感じるわけです。
これは、麻薬と同じです。

しかし、一気に血糖値も上がります。
そして、、眠気とともにだるさや集中力の低下がやってくるので、カフェインで上げようとする。

カフェインは、そうです。ドーパミン等を抑える物質、アデノシンの働きを弱めます
結果、ドーパミンは自由に活性化します。

そしてまた、空腹感に襲われて甘いものを食べる。。

そうです、だから、甘いものとカフェインの組み合わせは、エンドレスなのです。
このセットを定期的に摂る人は、この強烈な作用に本来の体の機能を使わず、依存するようになります。

そうなってしまうと、「これがないと起きられない」とか「これがないと頭がはっきりしない」とかいうことになります。

この血糖値の乱高下には、厄介な点がもう一つあります。
それは「気分」です。

この作用が切れそうになると、イライラが始まる。
気分が塞ぎ込むようになる。
憂鬱な気分になる。

これらがセットになって、織り混ざってくるということ。
これが厄介です。さらに、カフェインの摂取量が増えるので、慢性的な寝不足状態にもなりやすくなります。

眠れている!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、おそらくそれは一定の時間数寝ていると思っているだけで、質は決して高くないでしょう。

では、ここから抜け出すためにできることのお話をします。


①朝一番の甘いものをやめる
②甘いものが食べたい場合は夜にする
③カフェインは午前中のみと決める(できれば取らないでいるのがベスト)
④量を減らして食事回数を増やすか、間食を適度に摂る


しかし、甘いものに依存してしまっている人が、急に全く取らなくなると、体の機能も追いつかなくて、それはそれでストレスの元になってしまいます。

少しずつ置き換えていきながら減らしていくのが良いと思います。
例えば、よく言われる低GI(血糖値を上げにくい)食品
大豆焼き菓子が良いということですが、くるみどうふや胡麻豆腐なども良いかと思います。
フルーツも、現代のものはかなり品種改良が進み、糖度が高くなっています。取り過ぎにはご注意ください。

そして、食べ物だけでなく1日のリズム自体を整えていく必要があります。
初めは、朝起きる時間を決めましょう。
季節によって緩やかに変えていくのが良いですが、ひとまず7時には確実に起きた方が良いでしょう。

生活リズムの話になってしまうとまた長くなりますので、今回はここまで。
気になった方は、どうぞご参考ください!

この時期のお助け漢方薬


すっかり秋ですね。
なんだかくよくよしちゃうとか、寝つきが悪いとか、ちょっとした不安感のある方に。
ほんのり甘みがあって、ちょっとほっこりする味に根強いファンがいらっしゃいます。


なんだかお肌がカピカピするー!
肌の保水力が低下した気がするー!
ちょっとしたことで乾燥するようになってきてしまった!
そんなあなたに。ちょっと贅沢なこちら。
真珠、白キクラゲ、西洋人参。。そしてカエルの輸卵管。潤ってください。


アレルギーのある方にはこちら。
粘膜強化しっかりしていきましょう。
今くらいからコツコツ飲んでいくことで、来春の花粉しょいう対策にも◎


なんだかイスクラ製品ばかりになってしまいましたが、他にも色々とございます。
食欲の秋だからといって、食べすぎちゃう方もいらしゃるかもしれませんが、今年の秋は、血糖値も気にしながらお過ごしくださいね。